STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
そして、



「これが真相。

――な? 情けないだろ?」



自虐的に笑って、そう
尋ねてくる。



でもあたしは首を横に振った。



「情けなくなんかないよ。

那智の気持ち……わかるよ……」



あたしも、あんな家火事で
燃えてしまえばいいって
思ったこと、何度もあったから。



それに那智の思いは父親
への恨みだけじゃない。



自分を理解してくれた
お母さんへの愛情。


……それがあるからこそ、
他の家族を許せないんだ。


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