STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「な? キレイだろ?」



「ウン………」



しばらく黙って月を眺め続ける。



だけどやがて沈黙を破り、
那智が言った。



「汐音………。

あの時言ったこと、
もう一度聞かせてよ」



「え…………?」



あたしは月から目をそらし、
那智の顔に怪訝な視線を向ける。



(あの時? ……って、何?)



全く心当たりがなくて困惑
してると、那智も困った
ように苦笑して、



「何だよ、忘れたのか?

自分から言ったくせに」


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