STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
耳たぶに埋めるように
囁かれた声に、あたしは
また呼吸を忘れた。



「それ――どういう……」



『どういう意味?』って
いう質問を、那智はさせて
くれない。



また唇を奪って、

あの美しい音を紡ぎ出す
指先で、今度はあたしの
体を翻弄して。



ダメだよ……その指先に
触れられるだけで、
あたしの体は壊れちゃい
そうなくらい、熱く熱く
高ぶっちゃうのに。



そんなふうに熱っぽく
されたら――あたしもう、
何も考えられなく
なっちゃう――。


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