STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「な……ん、で……。

忘れ、させてよ……!」



あたし達、もうすぐお別れ
なんだよ。



計画は失敗した。


もうあたしがここにいて
いい理由なんて、何ひとつ
ないんだから。




――それなのに……那智は
あたしを惑わす指を止める
こともなく、呪文のように囁く。



「忘れさせる? 

――どうして?

そんなこと、させないよ」



「だ、だって――…」



「だってじゃない。
ってゆーかもう何も
言わなくていい。

オレは汐音が欲しい。

その言葉の意味――
わかんない?」


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