STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
あたしにできたのは、
感情のおもむくまま声を
あげることと……

その声の合間に、
うわごとのように那智の
名前を呼ぶことくらい。



何度も何度も、楔を打ち
込むような甘いキスを、
あたしの肌に落として。



そうして一番最後に、
那智は、その言葉を
囁いてくれた。



「汐音……愛してる。

オレはもう絶対に、キミを
手放さないから」



「那……智……?」



感情が高ぶり過ぎて都合の
いい幻聴を聞いてるんじゃ
ないかって、頭の片隅で思う。


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