STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「あ…………!」



同時に悩ましく動いた
指先に、あたしは情けなく
陥落して小さな叫びを
もらしてた。


何も言わないでいいって
言ったとおり、本気で
あたしに話をさせて
くれないつもりみたいだ。



「……あんま焦らすんじゃ
ないっての。

オレだって、余裕ないんだよ」



耳をかすめる声。


風にのって流れてきた、
澄んだピアノの音色みたいに。




もうそれ以上……本当に、
言葉を発することは
できなかった。



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