STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
「なんだよ。

報酬がないと、そんなに
この先の生活が心配なのか?」



「な………、ち、違っ……!」



―――ひどい。



そんなことあたし、
これっぽっちも考えてない。



あたしが泣きそうなのは
――悲しいからなのに。



(那智の――バカ――…!!)



『もういい!』って叫んで、
あたしはテーブルを離れ
ようと思った。



だけどあたしがそれを
行動に移すより一瞬早く、
那智が静かに言葉をつむぐ。



「それなら心配いらない。

汐音の面倒は、これからも
ずっとオレが見てやるから」


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