STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
ちょっとだけビビって
突っ込むと、那智は怪訝な
顔をして切り返す。



「そうだよ。何か不満でも?」



「ふ、不満なんてないけど……。

でもあたし、音楽のこと
なんて何もわかんないよ」



「そんなのはかまわないさ。

オレが少しずつ、教えてやる。

何ならピアノも教えるよ?」



「ピ、ピアノッ!?

いいよ、それは」



あたしはブンブンと首を
横に振った。



那智は少しだけ残念そうな
顔をして、



「そう? 聴いてみたい
気がするけどな。

別に18からピアノを
始めたって、少しも遅くないし」


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