STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
その時部屋の外で人の
足音がして、あたしは
ハッと入口の方を見た。



すぐにウェイターが一人
入って来る。



ワインボトルを持ったその
人はあたし達のグラスに
ワインを注ぎ、男相手に
なんかよくわかんない
説明をして出て行った。



「ラッキーだな。

入ったばかりのいい酒だ。

まぁとにかく、これでも
飲んで落ち着けよ」



「……………」



そんな気はサラサラない
けど、なんか疲れた。



あたしは投げやりな気分で
紫に近い赤のワインが
つがれたグラスを見つめる。


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