STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
那智はベッドに浅く座ると
持ってた2つのマグカップ
の片方をあたしに伸ばして、



「ハイ。どーぞ」



さっきはいらないって
言ったけど、結局あたしは
受け取った。

正直ノドは渇いてたから。



「さ、汐音の新しい1日の
始まりだ。

コーヒーでってのもなんだ
けど、乾杯しようか」



おどけた顔で笑う那智。



あたしはロコツに眉を
ひそめてやった。



「……バカ?

乾杯するほど
めでたくなんかないわよ」



「オイオイ。

ったく、とことんカワイク
ないな〜。

そんなんじゃ男をたぶら
かすなんてムリだぜ?」


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