STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
でもそれより一瞬早く、
後ろにいたオジサンが
しゃしゃり出てくる。



「君、失礼だな。
私達はそんな間柄じゃないよ。

――さぁ、行こうか」



ビックリして力が抜け
ちゃってたから、あたしは
安々とオジサンに引き
ずられてしまった。



「ちょっと……!」



なんかもう、今夜はそんな
気分じゃないよ。



そう思ったけどオジサンは
意外な強引さであたしを
引っ張ってく。

……早くさっきの男の
視線から逃げたいのかも。


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