エールミー!
「この前は…ごめん!」

頭を深く、深く下げた
そしてゆっくり、顔をあげる

「俺…あの日…ちょっとどうかしてたみたいなんだ…そりゃ言いたくないことぐらいあるはずなのに…なんか自分勝手になっちゃって…」

保健室のあのことの時の自分を大きめな声で、私に伝える

「…でも、俺は沙田ちゃんと気まずいままなんて嫌なんだ…だから、許してください!」

先輩はまた深く頭を下げた

ちょっと待って…?

「陸先輩…?私…怒ってなんかいませんよ?」

もともとは、私が悪いんだし…


「え…そうなの?」

陸は目を丸くした

どうやら私が本当に怒っていると思っているみたいだ

「はい…」

私はちょっとうつむいた

なんとなく、陸先輩の顔がみれなかった

「そっか……」



「じゃあ、またいままで通り……同じ生徒会メンバーとして、よろしくね」

明るい声で私に言う

栗色の髪の毛が光に照らされてさらに輝きを発してる

彼の顔は本当に、嬉しそうに笑っていた


つられて、こっちも笑顔になる

よかった…先輩とはもう元通りだ…

いままで縛られていたものが、一気に緩まった

そのまま、私と陸先輩は微笑みあっていた


「ごめんねぇ、ちょっと手こずっちゃったぁ☆」

開いたドアに顔を向けるとそこには

どこかやりきった感のある理乃さんと、そのしたに

ロープでぐるぐる巻きになった…多分会長が床でピクピクしていた


…うん、知らないほうがいいってゆうこともあるよね!

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