LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■恋愛遊戯
○Side 奈穂

アルバムを見たり学校での出来事を話したり…
今日はまるで普通のカップルのよう

『さて、そろそろ帰ろうかな』

夕方になると真中くんはそう言って立ち上がった

『もう…ですか?』

名残惜しく、真中くん制服のスソを掴む
すると夕日に照らされた彼の顔が少し微笑んだ

『…これ以上は優しく出来ないよ?』

何かを予感させる言葉
私は何故か無言で頷いた…


貴方がいたから変われたの
そんな貴方を拒むなんて

もう出来ない…


『…おいで?』

真中くんはベッドに座り直すと手を差し延べる

優しく出来ないって言ったじゃない…
そう言ったはずなのに何故、優しくキスをするの…?


制服の中に入る手も優しい
小さな小さな私の胸は、彼の大きな手に失礼な程

『…ッハァ…』

甘い声が漏れる

最初はすごく嫌だった手も…
今ではもっと触れてほしい


『俺… 奈穂の全部が見たい…』
『全…ッ部…?』
『胸も…足も…』

真中くんは体の部位を読み上げると器用に脱がしていった

最後の一枚…
ショーツに手がかかった時、急に羞恥心に襲われた

『恥ずかしい…です…』

そう言葉を発した瞬間、私の瞳は極上の笑顔を見る事になる

『でも…綺麗だよ…?』

今まで見た中で一番、優しくて綺麗な笑顔…

もうハマりすぎて抜け出せない
貴方無しでいられない


貴方にとって、これが遊びだって解ってる
でも私は遊びじゃないよ?

私は恋愛
貴方は遊戯


だから2人の行為をこう呼ぼう?
恋愛遊戯…って…
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