キミだけが。
あああああああああああ!
もうっ!ちょー苛立つこのひと。
てかなんであたしが日本人じゃないみたいな言い方されなきゃなわけ?
ありえないっつの!
しかも日本人じゃなくても入学できるっつの!
「あたし、日本人なんだけど!」
「あーら、そうなの?まあいいけど。
はやく教室戻らないと遅れるわよ?」
「あ゛あ゛あ゛!もう!!」
短気なあたしにとっては、このなりきりお嬢様は苦手なタイプだった。
そんな言い争いをしていたあたしに
「くっだらないことするなんてめずらいね、瑠依さん(笑)」
沙奈がそう言った。
「けんか売られて買わないわけにはいかないっしょ!」
「だね・・・ははは・・・(笑)」
苦笑いの沙奈と
あたしは教室へ戻った。