キミだけが。
教室には誰もいなくて、みんな廊下にいた。
どうやらあたしたちを待ってたらしい。
体育館シューズをもって廊下に行く。
そして、体育館へと向かい始めた我がクラス7組。
「あっ!!!!!」
向かっているときにあることに気づいた。
「どしたの?」
沙奈が聞いてきた。
「あいつがいない~☆」
そう、あたしの天敵がいないことに気づいた。
たとえ体育館だったとしても、あたしは同じ場所にいると考えただけで嫌になる。
「よかったじゃん!」
「うん、よかった。でもあたしさっきのなりきりお嬢様のせいで疲れたから保健室いってくるね」
あたしはなんて自由人なんだ。
「うん、わかった。終わったら保健室までお迎えいくね!」
「さんきゅー☆じゃね!」
あたしは保健室に向かった。
このあと災難なことになるなんて知らずに・・・。