キミだけが。



「急ごう!」


沙奈も急ぎ始めた。
あたしはまだ眠い目をこすりながら得意の小走りで教室へ向かった。


まだ暑いこの季節。
クーラーが程よくきいていた保健室から出たときの、ムシムシ感といったら言葉で表せないほどだった。
恥ずかしながら、もともと汗っかきなあたし。
この中学校はよくないほうの訳ありで唯一、この市で1校のブレザー学校。
だからブラウスなわけで・・・。
下着を着ていたとしても、たとえばキャミソールだったら上のほうだけ直接ブラウスにあたるから汗をかいていると染みて恥ずかしい思いをするという・・・。
あたしは経験しているから、それを気にしながら教室へ向かった。


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