きゅんきゅん同盟
第22章(衝撃の事実)



昨日の夜は、新聞配達のバイクの音が聞こえるまで涼子と電話で話をしていた。


時折、窓から外を見て、なぜだか切なくなって2人で泣いた。




2人とも心の中は不安でいっぱいだった。


慣れない実習は、やはり相当キツイ。


無我夢中で自分のストレスにも気付いていなかった。


緊張や焦り、さまざまな問題、想像以上に自分が追い詰められていたと気付く。


「まこがいて良かった…うぐぐぐ」


何が辛いのかわからないけれど、涙が止まらない涼子。


「涼子…私も涼子がいてくれて良かった…」


年齢だけは大人の仲間入りをしていても、

まだ気分は高校生とほとんど変わらない。



実習を通して、それを実感した。





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