【短編】風はこぶ夏色プロポーズ


久しぶりに会えたと思えば

行き先も言わない君


ただただ

白い大きな背中の後ろを

私は覚束ない足でついていく


「着いたよ、日向」


やっときこえた声

君は初めてくるりとふりかえった



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