SKY☆ROUND

下を向いて涙を拭う真希の顔には、うっすら笑顔が見えた。

真希の家の前に着いたあたし達は、いつものように手を振り別れをつげる。


『じゃあね、真希。また学校で』

そう言って振る手は少しぎこちなくて、そんなあたしの不安な気持ちを読み取ったのか、

『麗奈、あたし大丈夫だから・・・家ではちゃんと笑えるから』

と真希はピースサインを作って見せた。


.
< 131 / 226 >

この作品をシェア

pagetop