SKY☆ROUND

『いい加減こっち向いたら?』

永瀬の腕がゆっくり解けていく。


『わかった、わかったから』

腕をすり抜けたあたしは、永瀬と向かい合った。


『先生・・・』

微笑む永瀬にあたしもニッコリ微笑み返すと、永瀬の隙をみて、


『お邪魔しました!!』

とクルリと方向転換し、そのまま真っ直ぐドアを目指した。


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