H・U・R 519
2時間後、激しい走行音をたてながら、ロンメルは戦車に乗って家に帰ってきた。
「ただいま。エレナ、戦車買ってきたよ」
「アナタ、これ、いくらしたんですか!?」
「貯まってたポンタのポイントで買った」
ロンメルは驚きと怒りのおさまらないミユキをしり目に、エレナに「パパ、エレナの欲しがってた戦車買ってきたよ。燃費悪くてまいっちゃった」と嬉しそうに笑った。
「パパ、ダイハツは戦車売ってないよ」
「えー・・・でももう、買っちゃたもん」
「そっか。じゃあ、ドライブ行きたい。って言うか、色々なものを砲撃したい」
「よし!それじゃあパパと一緒に砲撃に行こう!」
父と娘は仲良く戦車に乗り込み、破壊活動のドライブに出た。
「もうっ、二人とも!お昼ご飯作らないから、食べてきてくださいね!」ミユキはぷいっと頬を膨らませて一人自宅で留守番になった。
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