片思いの続きは甘いささやき
披露宴の最中、なかなか和やかにすすむ宴のざわめきの中で。
喬と悠里の空間だけが異質な雰囲気。
同じテーブルにいるはずの同期達は久しぶりに会う同僚や、新郎新婦の親族席にビール片手に挨拶に行ったりと、席を空けている。
そんな二人きりの空間で、悠里はゆったりと喬を見ながら笑っている。
「…雪美さん、他の仕事で披露宴の担当からは外れてるらしいよ。
今もホテルにはいるけれど、会議室かどっかで打ち合わせなんだって」
ふふん…と自慢げに笑いながら言う悠里に、驚く喬。
そんな喬の表情に満足げに口角が上がる悠里。
「濠さんの同期の人に聞いてあげたわよ。
感謝しなさいよ。
そうね…私の結婚祝いに電動自転車ちょうだい」
「は…?電動自転車?
そんなの旦那に買ってもらえよ。
第一、俺よりかなり稼いでる男なんだろ?」
「そうね。喬の10倍は稼いでる。
新居なんて8LDKもあるし」
まるで人ごとのように呟く悠里に、どう反応していいのかわからない喬は、ただ黙って次の言葉を待つしかできない。
「なんといっても社長さんだからね、彼。
電動自転車の一つや二つすぐ買えるよ」
「なら、それは旦那に買ってもらえよ。
ちゃんとご祝儀は弾むし・・・。
第一、昔の恋人からもらった自転車なんて見ていい気分じゃないだろ」
呆れる喬の表情をあらかじめ予想していたのか
「それはわかるけど、彼・・・自転車買ってくれないのよね」
「なんで・・・?」
「私が自転車で怪我をするのがいやなんだって」
「・・・・・・」
「転んで怪我したり、交通事故に遭ったりって考えたら心配でしょうがないらしいんだよね。愛されてるでしょ?溺愛なの、彼」
「溺愛って・・・自分で言うのか普通」
「だって、お見合いで一目ぼれされて以来隠そうとしないんだもん。
かなり、私のことが好きみたい」
喬と悠里の空間だけが異質な雰囲気。
同じテーブルにいるはずの同期達は久しぶりに会う同僚や、新郎新婦の親族席にビール片手に挨拶に行ったりと、席を空けている。
そんな二人きりの空間で、悠里はゆったりと喬を見ながら笑っている。
「…雪美さん、他の仕事で披露宴の担当からは外れてるらしいよ。
今もホテルにはいるけれど、会議室かどっかで打ち合わせなんだって」
ふふん…と自慢げに笑いながら言う悠里に、驚く喬。
そんな喬の表情に満足げに口角が上がる悠里。
「濠さんの同期の人に聞いてあげたわよ。
感謝しなさいよ。
そうね…私の結婚祝いに電動自転車ちょうだい」
「は…?電動自転車?
そんなの旦那に買ってもらえよ。
第一、俺よりかなり稼いでる男なんだろ?」
「そうね。喬の10倍は稼いでる。
新居なんて8LDKもあるし」
まるで人ごとのように呟く悠里に、どう反応していいのかわからない喬は、ただ黙って次の言葉を待つしかできない。
「なんといっても社長さんだからね、彼。
電動自転車の一つや二つすぐ買えるよ」
「なら、それは旦那に買ってもらえよ。
ちゃんとご祝儀は弾むし・・・。
第一、昔の恋人からもらった自転車なんて見ていい気分じゃないだろ」
呆れる喬の表情をあらかじめ予想していたのか
「それはわかるけど、彼・・・自転車買ってくれないのよね」
「なんで・・・?」
「私が自転車で怪我をするのがいやなんだって」
「・・・・・・」
「転んで怪我したり、交通事故に遭ったりって考えたら心配でしょうがないらしいんだよね。愛されてるでしょ?溺愛なの、彼」
「溺愛って・・・自分で言うのか普通」
「だって、お見合いで一目ぼれされて以来隠そうとしないんだもん。
かなり、私のことが好きみたい」