SWEET BUTTERFLY


よく考えれば大翔は出来た亭主なんだろう…


私が逆の立場ならすぐにでも連絡を取るのを止めさせてその上、隠れて彼の携帯を探るような真似をするかもしれない。


「だって、前にデートらしいデートがしてみたいって言ってなかったっけ?」


「言ってたけど、絶対に叶わない夢だと思ってたし…」


彼の可愛い反応にクスっと笑った私の手をグイッと引っ張って、案内図を見る小関君の横顔は


ウキウキを隠せない小さな子供のようだった。


「絶叫系とか大丈夫?」


「あんまり怖いのは苦手だけどある程度なら…」


「じゃあ、一番凄いの乗ろう!」


「ちょっ、話し聞いてた?」


悪ノリしながら、はしゃぐ彼に手をひかれて走り出す。


< 166 / 200 >

この作品をシェア

pagetop