一番星



「本題進めようか」

和妻の淡々な声で話し合いが始まる。
集まろうと声をかけたのは和妻。
クラス内での出し物が結局決まらなかったのだ。

あした聞くからみんな考えてきてね、って感じで終わった。

「とりあえず予算とTシャツ制作会社のパンフはもらってきたからわたしとく。ちなみに売上がある場合全額寄付だから販売系やってもつまらない気がする」


「わあ、さすが和妻くん。なるべく安上がりに済むところ探す〜」

やったーっとはしゃぐ宮田さんと木野さん。

この二人は仲良し組っぽい。


「アイス屋、焼きそば屋、駄菓子屋‥‥なんかひねりがないんだよねえ。一応この学校頭いいんだよね?あれ?」

「ほんとそれな。そんなのどこの学校でもやってるし、そもそも他のクラスも考えるよなー。2組は焼きそばとフランクフルトだってよ」

会計二人がぶつくさと文句ぶーぶー。
確かに、安直な案しか出てない。けど。


「でも平野サンがさりげなくプラネタリウムって書いたよね。黒板に。」

「うわ、見てたんだ和妻」

「つーか、ちゃんとメモったし。ほら。」

おもむろに出したルーズリーフに今日決まったことが書いてある。
ぬかりない。

「平野サンに書記やらせてたんだからそれぐらい普通だと思うんだけと?」

「ひい‥‥すいません和妻様」

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