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わざわざ手伝ってくれたその優しさに、隣でドキドキしていた。
全てが片付いて、お礼を言う前に、先輩は図書館を出て行った。
それから、お礼を言わなきゃと思い、辰先輩を目で追っていた。
偶然、ひとりでいる先輩を見かけたあたしは勇気を振り絞り声をかけた。
『あ、あのっ…』
『…ん?』
振り向いた辰先輩の顔を見た途端、顔が一気に熱を帯びた。
『こ、この前は…て、手伝ってくれて、有り難うございました!』
噛み噛みで伝えたお礼は、今までで1番最低な有り難うだった。
『…あぁ!あん時の子か』
『た、助かりました…』
『気にしなくていいのに』
そう言った先輩は、柔らかく微笑んだ。