あなたに出会えて

 黙々と着替えをし、体育館へ移動しようと思い、ドアノブを握ったその時だった。

「ねーぇ、ゴミ箱ちゃん」

 猫なで声が背後から聞こえて咄嗟に振り返った。

 自分の髪の毛をくるくると指に絡ませながら、隣には歩や久美、他に何人かが立っていた。

「な、なに?」

 小さな声で返事をした。

「あはは、こいつゴミ箱って言ったら振り返ったー。自分の事ゴミ箱だって思ってるんだぁ」

 何も言えず、ただ立ち尽くした。
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