あなたに出会えて
「さてと、ここからが本題」
にっこりと笑いながら、姫佳は近寄ってきた。背後は出入り口。私には逃げ道がなかった。
「ねぇ、姫佳可哀相なの。知ってた?」
私は訳が分からず首を横に振った。
「親友だと思ってた子がね、姫佳の大嫌いな奴と仲良さげに話してた挙句、姫佳が好きだった先輩と一緒に現れたんだぁ。ねぇ、どう思う?」
私のことだ。
「ねぇってば、どう思うって聞いてるんだけど」
声が少し低くなった。