あなたに出会えて
何も言えず、黙ったまま俯いた。
「姫佳が聞いてるんだから、答えろよ」
久美が声を荒らげた。思わず体をビクつかせると、姫佳はクスッと笑った。
「久美、大きな声出さないでよ。ごみ箱がびびってるじゃん」
そう言うと、久美は「ごめん」と呟いた。
「さてと、答えて。ねぇ、姫佳を怒らせてごみ箱はどうしたいの?」
「わ、私は・・・、姫佳を怒らせるつもりなんて・・・、なかった」
振り絞るような声で私は答えた。