最低の恋を、してみました。
「おー、また来たんか。あんたら暇やな」



ミワちゃんが入口に来た。



「ミワちゃん、相変わらず元気やなぁ」



シバが言う。



「あんたら暇なら勉強しーな。ユウはまた目の周り真っ黒にして」



あたしらの高校は、基本的にアクセサリーと化粧は自由。



女子の目の周り真っ黒率はまぁまぁ高かった。



「まぁ、そうゆわんと」



あたしはふざけた笑顔でミワちゃんの肩に手を置いた。



「真っ黒にしてぇ」



シバが言う。



「あんたはええねん」



キッと睨んだ。



「ちょっと、あたしはまだ仕事残ってるし戻るわ。ほならまた来てや」



ミワちゃんはホンマに忙しそうやった。



まだ来てちょっとしか経ってないけど、これ以上ここにいても別にする事もないから、お互いに特に意思表示をする事もなく、校門に向かった。
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