最低の恋を、してみました。
もちろん、あたしは家族に紹介なんてしてもらってない。



無神経にもほどがある。



あたしは彼女じゃない。



そんな事わかってる。



わざわざ再確認するような事言わんといてよ。



「へぇ」



たぶん、冷たかったんやと思う。



それまで頑なにマンガから目を離さへんかったナオが、こっちを見た。



「何か怒ってんの?」


「別に」



あたしが何に怒ってるのか気付かへんとか、一体どんな神経してるねん。



「そっか」



すぐ諦めんな。



もういい。



いちいち怒ってたらナオの相手は出来ひんから。
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