最低の恋を、してみました。
「ありがと」



ナオはそう言って、あたしを抱き締めた。



ナオの匂い。



一度身体を離し、キスをした。



ちょっと唇を当てるだけのキス。



一気に緊張した。



たぶん、顔は真っ赤になってると思う。



この後はどうしたらいいの?



ナオはもう一度唇を押し当ててきた。



今度はさっきのとは違う。



舌が入ってきた。



もちろん、こんな事は初めて。



でも、気持ち悪いとは思わへんかった。



だって、好きやから。



相手がナオやから。



でも、あたしはそれにどうやって応えたらいいのかわからへんかった。



ナオに動揺が伝わったんか、唇を離した。



「気持ち悪い?」



ナオがあたしの目を見てそう言った。



「ううん」



あたしも目を見て答えた。
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