最低の恋を、してみました。
長いキスが終わると、ナオはあたしの服に手を入れようとした。



「ちょっと!」



ナオの手首を掴む。



「やめて」



それはホンマに嫌やった。



嫌というより、アカンと思った。



それに、怖かった。



あたしの言葉が効いたのか、ナオは手から力を抜いて、再びあたしを抱き締めた。



初めてナオを怖いと思った。



それでも、嫌悪感はない。



あたしはたぶん、ナオが何をしようが嫌いにはなれへんと思う。



初めは顔だけが好きやったのに、いつの間にこんなに好きになってしまったんやろう。
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