最低の恋を、してみました。
「じゃぁ、付き合う?」



あたしはナオの目を見てそう言った。



ナオは複雑そうな表情。



目を逸らした。



「付き合わへんのじゃないの?」



やっぱり。



そう言うと思った。



あたしと付き合う気はない。



好きって言ったくせに。



「それは、こんな事になる前の話やろ?」



ナオはズルい。



あたしの事触るくせに、付き合うのはめんどくさい。



しょっちゅう家に呼ぶくせに、ハッキリした関係になるのは嫌。



結局、ナオはあたしの質問に答えへんかった。



「帰るわ」



自分からキスをした。



これを最後のキスにしようと思った。



もう絶対に、ここには来ーへん。



ナオはそのキスに応え、それからあたしをぎゅっと抱き締めた。
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