最低の恋を、してみました。
「あのさ、ちょっとそのタオル貸してくれへん?」



ナオが、あたしが首からぶら下げてるキティちゃんタオルを見ながら言った。



「汗臭いかもしれへんで」



あたしはタオルをナオに差し出した。



ナオはそのタオルで思いっきり自分の両手を拭き出した。



言うまでもなく、その手はシーチキンの油でベタベタ。



それをキティちゃんになすりつける。
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