最低の恋を、してみました。
ダンスの練習が一段落して、リーダーから休憩の許可が出た。



喉渇いた。



あたしはその場にしゃがみ込んだ。



疲れた…



「ユウ、散歩行こう」



まさかのナオからの誘い。



「散歩?いいけど」



ホンマは嬉しくて仕方なかったけど、そうでもないフリをする。



「よし、ほな行こう」



あたしは立ち上がり、すでに廊下に出ているナオの後を追った。



もし、リナに出くわしたらどうしようと思ったけど、それでもついていった。



ナオはそういう事、何にも考えてないんやろか。
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