秘密な結婚


「私を差し置いて

入籍するなんて、どんな人が相手か

警戒していたけど

……何だか力が抜けたわ。


この程度の方に夢中になるなんて

あなたもその程度の男だったのね」



………綺麗な顔で

サラサラと毒を吐く彼女を

私はボンヤリと見ていた。



「……気ぃ済んだ?」


拓真がボソッと言った。


祐希奈さんはそんな拓真を

上目遣いに睨み付ける。



「…気なんて、済まないわよ……。


いくら言っても………」




< 149 / 169 >

この作品をシェア

pagetop