秘密な結婚
「大丈夫か?!」
課長は私に駆け寄り身体を
起こしてくれる。
それから、クルリと痴漢の方を向くと………
頭を両手で抱えてうずくまる
その男の胸を掴んで立たせると
ドカッ!とすごい音を鳴らして
殴り倒した。
「……!!!!」
私は、この一瞬の間に起こった出来事を
まるでアクション映画でも見ているかの様に
ただ、ボンヤリと見ていた。
……つ……強い……
かっこ……イイ……
痴漢に会った事よりも
普段は上品な課長の
意外な一面に
またしても、気持ちを
グッと持っていかれてしまっていた。