秘密な結婚
「………」
ぎ……きゃあああっ…!
だ…、誰ですか…、何キャラよ、それは。
私は紅い顔を押さえながら
彼の後を追った。
――――
「中山、君は僕の話を聞いてなかったのか!?」
「あ、いえ。あの…」
眉と眉の間に細い皺を挟み私を睨み付ける、
……私の旦那様……。
昨晩の甘キャラから一変。
翌日の彼。
「提出期限は明日までだ、
と言ってあったはずだけど?
そのデータがないと材料が発注出来ないんだよ!!」
あ…、あ、ヤバい…。
どうしよう…。
私は存在すらすっかり忘れていた
未処理のファイルを
ギュ、と抱き締めた。