秘密な結婚

そっと唇を離すと、拓真は私をトロリとした視線で見詰めながら言った。


「本当は、みんなに、

全ての人に言いたいんだ。


紗和は俺の愛する奥さんです、って。


ね、紗和、君は俺のものだよね…?」


「…拓真……」


…信じる。

信じてるわ。

あなたは私の、大切な、旦那様だから………。





< 80 / 169 >

この作品をシェア

pagetop