こちら広報部




なにやら手の上に
少し冷たくてゴツゴツ、ツルツルした物体が置かれた。



「さっ、目を開けてごらーん!」



佐久間丸先生がうちたちの手の上に置いたのは



カメラ。
しかも一眼レフだ。


こんな高いものをなんで佐久間丸先生が?!
ってか、どこからのお金で買ったんだろう?


「先生っ…えっ、カメラ?!」


驚きすぎて声にならないうち。
さっきから
「えっ?はいっ?!」と言う言葉ばかりを繰り返している。

そんなうちの様子を見て言いたいことが通じたのか


「そのカメラは校長先生からのプレゼントだそうだ。日頃の頑張りにだってさ。」


よかったね~!と言いながらにこにこしている佐久間丸先生。


そういえば、渡す前に
"うちが喜ぶもの"って言ってたけど

葵君だってなりたてと言えど広報部。


カメラを貰って嬉しくないわけがない。
そう思い、葵君の方を見ると


「うわぁ…。すっげぇ…!」



目をキラキラさせながら
手の上にあるカメラをまじまじと食い入るようにして見つめていた。


特に、まだ葵君には
カメラを持たせたことがなかったから
尚更だ。


(よっしゃ。今がチャンスだ!)
そう思うと行動に移すのは早いうち。



「葵君よかったじゃん。」


自然と声をかけることが出来ていて…


一瞬おどろいたという顔をした葵君だったがすぐに


「うん!よかったわ~、初マイカメラってやつ?」



いつも通りの前見たいな笑顔に戻ってくれた。
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