こちら広報部
いつのまに回していたのか
うちの肩をがっつり抱いて
「さ、一緒に撮ってもらおう!」
と、これまでで最高級といっては
過言ではないくらいの
スペシャルな笑顔を向けてきた。
(こ…こ、これはやばいぞ。なんでやばいのかよく分かんないけど。」
やっぱり、大勢の前で
肩を抱かれてニッコリ
ハイポーズとかさすがに無理だ。
ってか、嫌だ。
そう思うや否や
自分の右肩をがっつりとつかんでいる
葵君の右手を
必死に外そうと試みた。
が、ビクともしない。
すごい握力。
そして、外そうとすればするほど
どんどん葵君の右手の力の込め方が
強くなるのは気のせいじゃないようで
「逃がさないよ?蘭…先輩?」
どんどん近づいてきたかと思うと
その綺麗な葵君の顔はうちの耳元で
そう、つぶやいた。