そのプレゼント、プライスレス

駐輪場まで二人で歩く。


ヒールを履いてきたものの、あんまり身長差は縮められていない気がする。


彼の隣にくっついて、彼と話す。

大好きなおっきな手に触れる。


店内の冷房に冷やされたからか、彼の手は少し冷たい。



手の平を合わせて、また離して。


指を軽く握って、軽く握り返されて。


このまま、指を絡めたら、

手、繋げちゃうかな。



えいっ。


彼の指に、自分の指を絡める。

彼が、更に指を絡めてくる。




いつぶりだろう、半年ぶりくらいかな。


ああ、この感覚は慣れっこない。


腕から全身にかけて身体が痺れる。



無言のまま、暫く歩く。



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