†玩具になってわかったこと†

「あ…」
祐夜は焦り、後ろを見る。

だが、先程までいた悠輝がいなくなっていた。

悠輝は祐夜がよろけて転ぶ直前に木の影に隠れたのだ。

「誰だてめぇ」
翼は祐夜に向かって吠えた。
「何ストーカーしてんだよ」
そう言うと翼は祐夜に殴りかかろうとしたが、唯歌がそれを制した。

翼は驚いて唯歌をみた。
「え？……唯歌…知り合い？」

唯歌はそれには応じず、
「………どうしてここにあなたがいるの？」
と祐夜に聞いた。
祐夜は驚いた様子で
「……え？」
と答えた。