ナツの夏
何を言っているのか…
私はキョトンと先生を見る。
「だからぁ…嫌だったらすぐに戻ってきていいよって、あんた言ったじゃないの」
「…それって」
私がそう言うと同時に、皐月がプッと吹き出した。
「まじかよ〜!なっちゃんの作戦、成功しちゃったよ!」
皐月が手を叩いて笑う。
作戦て何だよ、と先生が皐月を小突く。
私はしばらく、その二人の楽しそうなやりとりをぼーっと見ていた。
先生のお父さんとお母さんが「なっちゃん、ただいま」と笑った。