赤い糸―運命のヒト―
空の冷たい手を俺の手で温められるように、空の心も俺で温められたら…
そうは思っても空の心に足りないのは『家族愛』。
どんなに俺が頑張っても癒せないであろう領域。
それを俺が埋めてあげられるようになるのは数年後か…
今すぐにでも空と『家族』になる覚悟なんかあるのに、法律はそれを許さない。
それに、俺にはそんな経済力も地位もない…
無力な自分がいやになる。
「ねぇ、想?どうして私があそこにいるってわかったの?」
俺の暗い気持ちを払拭するかのような、空の明るい声。
「…空が好きだから?」