一番近くに君が居る

「ハハ、悪ぃ悪ぃ。あまりにも過保護というか何と言うか。おまえらってずっとそんな感じなのかよ」

「そんな感じも何もねぇだろ。俺はアイツの一番傍に居るんだよ」

「はいはい、それは事実を言ってんのか?希望を言ってんのか?」

「どっちもだ!」


そしてフンッと前へ向き直る直哉。向き直てしまったため直哉は気づく事が出来なかったが、翔は直哉の言葉に関心していた。

すげぇ自信。自分が一番近くに居るって確信してんのか。正直な所ではココちゃんに入るなって止められなくて落ち込んでんのかと思いきや、そんな事は全然関係の無い事だと。…随分仲のよろしい事で。

ま、オレには関係ねぇ話だけど。と思いながらも、つい気になってしまう自分に翔は少し呆れて溜息をついた。

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