一番近くに君が居る


その日の帰り。直哉とココは来週から忙しくなるからと、特別に映画でも観て帰ろうという事になった。

行き当たりばったりではあったがちょうど有名な長編ファンタジーの上映時間とピッタリだったので、二人でチケットを買って入る。

そして約3時間後。二人が映画館から出ると外はすっかり暗くなっていた。


「うわーっ、もう真っ暗!でも面白かったー!また続きも観に来ようね!」

「そうだな。続編は来年だったか?」

「え!来年なの?そんなに待てない…」


ションボリするココに直哉は「また違うのも観に来ような」と声をかけると、すぐに元気を取り戻したようだった。

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