罪を憎んで…明日の章…
「なんて感じだったから、てっきり彼氏さんだと思ったけど…彼の方想いからしらね?」

明日香はじっと実を見つめている。

「…そんなわけないじゃない…」

「え?何か言った?」

「あ、言え何も…」

「そう?じゃぁもう少しで点滴も終わるから、終わったら彼を起こしてあげて」

「はい…」

「あっ、そうそう」

「さっき振りほどいた手は、あなたから繋いだのよ」

「え?」

――

なんで?

会ったばかりなのに…

なんで心配してくれてるの?

あんたは、宮田じゃないの?
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