白い翼と…甘い香り

暖かさをくれるなら

誰でも良かったの?


抱かれるたびにそう

自分の身体に
聞いてみたり…




でも
そうじゃないことは

頭のどこかで知っていた。



初めて逢った時に
感じた懐かしさが

自分でも何故か
とても不思議で

引き寄せられる目を
どこかで見たように感じて

いい香りの香水も確かに
嗅いだことがあって…



だから

きっと偶然じゃない。



私は、和也だから
惹かれたのであって

誰でも良かった訳じゃない。



説明できないけど

頭のどこかで知っている。



私が欲しかったのは
暖かい「誰かの腕」じゃなく

なんだか懐かしい
「和也の腕」だったって事を

心のどこかで信じてた。




だからきっと

こんなにも



愛おしい…



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