白い翼と…甘い香り
ベランダを飛び越えるように
乗り込んだ和也は
私が泣きそうだと言って
強く抱き締めてくれた。
だから、連れてく…
と言いながら
腕を引っ張ってくれた。
玄関に引き入れた瞬間に
強引なキスをしてくれた。
それは、ぜんぶ
和也の素直な
気持ちなんだよね?
いろんな事を
聞きたい。
もっと話したいし
知りたいし
教えて欲しいし
私の事も
知って欲しい。
もっともっと
どんな些細な事でも話して
小さな事でも教え合って
和也の事を
いっぱい知りたい。
だから
逢いたかったんだ。
すごくすごく
逢いたかったんだよ…